はじめまして、OLTAでプロダクトマネージャーをやっている片倉です。
2023年の3月から正式にOLTAにジョインし、すぐに「INVOY」というクラウド請求書プラットフォームと向き合うようになり、気がつけばもう直ぐ半年が経とうとしています。
今回はそんな「INVOY」のプロダクトビジョンについてお話したいと思います。
真面目一筋40年と名高い男が紡ぎ出すプロダクトビジョン誕生秘話を堪能してください。
何故プロダクトビジョンを作ろうと思ったのか
まず、そもそも何故プロダクトビジョンを作ろうと思ったのか?というところからお話しさせてください。
「プロダクトビジョンが欲しかったから」
劇 終
いやいやいや、冗談です。
欲しかったのは事実なんですが、プロダクト施策の推進方法やロードマップの策定方式を決める中で必要になったから優先して作りはじめた、というのが真実です。
しかし、必要に迫られてしまうほど重要なプロダクトビジョン。
そもそも何故必要になったのか気になりますよね。
そうした疑問は生きていると一度は思い当たることでしょう。
今日は皆さんと一緒に解決していけたらと考えています。
そもそもプロダクトビジョンって何?
プロダクトビジョンとは、目指したい価値をプロダクトに落とし込み言語化したものです。
プロダクトビジョンは開発する際の優先順位や意思決定の指針となります。 また、プロダクトビジョンがあることにより、プロダクトに関わる全員が同じ方向を向きながら目標に立ち向かうことができます。
これは非常に有り難いです。
感謝の正拳突きが止まりませんね
紆余曲折の日々
「プロダクトビジョン欲しいよね、必要だよね」
となって作り始めたプロダクトビジョンですが、初稿が決まるまでにはかなりのパワーを使いました。
「Core/Why/What/How」
ProductZine様の記事を参考に、プロダクトを作る上での4階層のフォーマットをお借りすることにさせていただきました。
該当記事 productzine.jp
このフォーマットを利用して作成する方針はすぐ決定しましたが、項目を埋めるのがやはり大変。
社内にある弊社代表・澤岻の思いを綴った文章や過去のプロダクト方針、サービス立ち上げ時のコンフルなど様々な情報をインプットし議論を重ねていきました。
初期は明らかにパワポ臭のするビジョンでした。
しかもこれだとオンライン+オフライン混合で打ち合わせする場合など非常にやりにくい。
いやあちょっとこれだと難しいなあと思っていたところにPdMの一人から素晴らしい提案が
「FigJam使えばええやん」
なんという便利なツール。
FigJamは資料の作りやすさもそうなんですが、課題となっていたオンラインとオフラインのメンバーが混合となった打ち合わせなどでも非常にやりやすい。
殆どラグがない状態で変更がリアルタイムで反映されていきます。
プロダクトビジョンの策定
そもそもどういうものを作るとわかりやすいのか、どういった形で思考を整理する必要があるか、
いや、そもそもリモートも含めて議論するに最適なツールはどれなの?!
ビジョン黎明期に作成した「Core/Why/What/How」を叩き台にして、「Core」と「Why」の間に「Value」をいれてもっと直感的にわかりやすいものにしたほうがいいのではないか?
そういった諸々の紆余曲折を経て完成したビジョンがこちらです。
Core
INVOYを利用していただいているユーザーの方が、会社の未来と向き合えるようなプロダクトを目指しています。既存の煩雑な部分は全てINVOYに任せ、未来の事業や計画を検討する時間を作り出せるお手伝いをしていきます。
Value
Valueは最初は文章で考えていましたが、色々な議論を経て一言で表せるようにしています。
これら3つのValueがプロダクトの指針となっていきます。
それぞれどういった意味を込めているかを説明させていただきます。
コラボレーション
INVOYプロダクトを中心に「買い手」「売り手」「税理士」「その他サービス」などとコラボレーションを積極的に促進するようなハブとなるプロダクトを目指したい。 そんな思いが込められています。
エフォートレス
エフォートレスとは、顧客が商品やサービスを利用する際の手間を少なくすることを指しています。 INVOYでも同様の意味を込めており、プロダクトを利用されているユーザーの方の手間を減らしたい。そういう思いで日々エンハンスをすすめています。
ファイナンスが指しているのは決済周りに関する充実です。 決済手段の追加や、その他ファイナンス文脈全般の拡張などをValueとして持っています。
余談ですがINVOYプロダクトの開発チームは3チーム存在していて、それぞれのValueがチーム名になっています。
Why
WhyはValueとリンクするように定めています。 またそれぞれの命題をわかりやすく記載し、さらに詳細も書いてあります。
これにより、ふとプロダクトビジョンを見返した時にもどういう意図で決めたかがわかりやすくなっています。
What
Whatに関しては紐づく付箋の数が多すぎるので、画像ではなくテキストでお送りさせてください。
「誰でも流れがわかる・自社の管理が容易にできる」
これはどんな方でも次にやるべきタスクがわかりやすいようなユーザー体験設計、また自社の請求書含めた書類の管理が簡単に行えるようなところを目指しWhatを作りました。
「日々のお金の流れがかんたんに作れる・見られる」
お金の流れを把握するのはとても時間がかかる部分です。 こういった部分をINVOYでは一目でわかるようにしたい。お金の流れに費やす労力をゼロにしてエフォートレスにしたいといった思いをこめながらWhatを作りました。
「どんな請求書でも、あらゆる決済が選べる」
今はクレジットカードを利用して請求書の支払いを行うことができます。 それ以外のあらゆる手段を活用して請求書を処理できるようにする。また、決済の柔軟性としてAPIでの連携やワンクリックでの請求書処理など決済に関する全般を楽にしたい、といった感情を元にWhatを作りました。
How
Howに関しても付箋の数が多すぎる&今後の重要なプロダクトの戦略なども入っているので、全体図のイメージ共有のみとさせてください。
今回はHowから派生してプロダクトのユーザーの流れなどもフローとして可視化し、それぞれHowがどの領域に効くのかなどのマッピングもしております。
ここらへんに興味ある方が多そうであれば、次回もっと深掘りして書いてみたいなと考えています。
最後に
前半とは打って変わって後半の真面目さが際立つ内容となりました。
今回つくったプロダクトビジョンはまだ試作品です。
これから何度もブラッシュアップを重ねて、よりプロダクトの方針やユーザーのニーズに寄り添ったビジョンに育てていきたいと考えています。
請求書といえばINVOY
見積もりといえばINVOY
領収書といえばINVOY
そんな世界を目指して今後もプロダクトを成長させていきたいと考えています。
OLTAでは、ユーザーに価値を提供し、事業を成長させるサービスを一緒に作る仲間を募集しています。 もし、この投稿にご興味を持っていただけたら、是非カジュアルにお話しさせてください。